約300ものお店が軒を連ねる全長1.2キロメートルの元町商店街。とはいえ、昔からその地が商店街として繁栄していたというわけではなく、はるか昔は山陽道や西国街道と呼ばれた交通の要所でした。1874(明治5)年5月20日、その地が「元町通」と改称されると同時に、元町商店街が誕生しました。
そんな元町商店街には、明治時代から続く老舗のお店もあれば、比較的新しいお店もあります。ここでは、歴史的情緒漂う元町商店街のお店をいくつか紹介します。
本高砂屋神戸元町本店
本高砂屋は明治10年創業の神戸を代表する老舗和菓子店です。長年の知恵と技術に裏打ちされたそのお店の商品はどれを取っても格別ですが、特に定番商品であるきんつばは老若男女を問わず多くの人々に愛されています。
亀井堂総本店
亀井堂総本店は明治6年創業の瓦せんべいのお店です。神戸ともゆかりのある名士、楠木正成公の騎馬鎧姿の焼印入りの瓦せんべいには7㎝サイズ、16cmサイズ、22cmサイズ、27cmサイズがあり、お好きなサイズをチョイスすることができます。固いせんべいが苦手という方には、カステラ生地の瓦まんじゅうがおすすめです。瓦まんじゅうには小倉餡、抹茶餡、栗入り小倉餡の3種類あります。
手焼きあられ 吾妻屋(あづまや)
昭和24年創業の炭火手焼きあられ専門店です。昭和の雰囲気が漂うお店であり、量り売りで販売しています。
その他にも、元町商店街には日本で初めてバームクーヘンを焼き上げたユーハイムや、ゴーフルで知られる神戸風月堂といった老舗洋菓子店があります。ユーハイムや神戸風月堂は今や全国区でも有名であり、これらのお店の商品は今や全国の百貨店や通販でも購入することができます。神戸を訪れた際には、ぜひ元町商店街にある本店まで足を運んでみてはいかがですか?