神戸を代表する商店街に元町商店街があります。元町商店街は140年以上の歴史を有しており、神戸港の開港以降、2度にわたる世界大戦を経て神戸の経済成長を支えてきました。ここでは、異国情緒漂う神戸において歴史の重みを感じられる元町商店街を紹介します。

神戸一の繁華街、三宮とは対照的

長さ約1.2キロメートルの通りの両側に約300もの店舗が軒を連ねる元町商店街。明治時代に創業し、今もなお続くお店から最近オープンしたばかりのお店まで、古今東西の店舗が入り混じっているのがこの元町商店街の特徴です。その東側の入り口には大丸神戸店が構えており、神戸を代表するショッピングの拠点となっています。旧居留地・大丸前駅、みなと元町駅、阪神神戸高速線の西元町駅から歩いてすぐの所にありますが、大阪や京都からお越しの方にはJR神戸線が便利です。

元町は神戸一の繁華街、三宮に隣接しており、三宮側から三宮センター街を歩いていると、あっという間に元町に到着します。三宮センター街は最新トレンドの発信地であり、そこには多くの若者が行き交っています。一方、元町商店街にはどことなく落ち着いた雰囲気が漂っており、商店街のお店に立ち寄る客の年齢層も若干高めです。三宮センター街、元町商店街を歩きながら、全く対照的な神戸の文化に浸ることができるのが魅力です。

街道から商店街へ

そんな元町商店街ですが、さらに歴史を遡ると元々は由緒ある道だったのはご存知でしょうか?平安時代に京都と下関を繋ぐ山陽道と呼ばれる街道として整備されたのが始まりであるとされています。その後、西国街道と呼ばれるようになり、当時は大名行列も通っていました。江戸時代末期頃から様々なお店が並ぶようになり、現在に至っています。